1995年1月17日5時46分に発生した阪神・淡路大震災から、30年が経ちました。
あの震災から、街は復興をめざしてきました。
災害復興へご尽力された皆様に感謝申し上げ、震災で亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
当時の私は大学生で、17日に提出する建築図面とレポート課題を徹夜で仕上げようとしていました。
窓の外は真っ暗でしたが、稲妻がピカピカと光り、窓がカタカタと音がするので、風がきついのかな?と思ったとたん、遠くの方からゴゴゴッと大きな地響きと共に大きな揺れが襲ってきました。
机の引き出しが飛び出し本棚が倒れそうになるのを必死に抑え立つことも出来ませんでした。
1分ぐらい揺れたのでしょうか?ようやく揺れが収まり、すぐにラジオを聞きましたが何も情報はなく、しばらくして「東海地方で地震あり」の一報でした。
東海地方?僕は大阪にいるんだけど??
さらにそのあと大きな余震が2回から3回ほどあり収まりました。
幸いにして大阪ではガスは止まりましたが、電気と水道は使える状態でした。明るくなってから周囲をみると石垣などが倒壊していますが火災など大きな被害は見られず不幸中の幸いでした。
私たち不動産・建築にかかわるものとして行われていること
建物の耐震について
2000年基準は、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことから、その耐震基準をより厳しくしたもの。 ①地盤に応じた基礎の設計、②接合部に金具取り付け、③偏りのない耐力壁の配置の3点が大きな変更点で、旧耐震基準をより強化し、バランスの良い家づくりを義務化しています
古い家は現在の基準を満たしていないものがあり、既存不適格住宅といいます
既存不適格住宅とは
新築当時には、耐震基準など建築基準法を満たした住宅だったもの。
1981年に新建築基準法が施行された際に規準を満たせなくなった住宅を指します。
これら既存不適格住宅を現行法に適した状態に改善した場合、不適格住宅指定は解除されます。
そのために、行政も耐震補強工事の補助金を出しています
神戸市ではすまいるネット 西宮市では建築指導課などが窓口です。お近くの市区町村へお問合せしてみてください。
私が思う大切なこと
① 地域のコミュニティの大切さ
隣のどんな人がいるかなど、日頃からのコミュニティが無いと有事の際に助けることができません。他人事ではなく皆さんが暮らす街を守ることはもちろん、自分自身を守る。地域の人を助ける「共助」の精神を持ちましょう。
② 次の世代に震災の体験を語り続ける
神戸市内でも震災を知らない人が半数を超えています。震災を風化させず次の世代へ記憶を継承する「語り部」や「防災教室」など防災の意識を高めてほしいと思います。
数年おきに発生する、巨大地震への対応、安心して暮らせる街を作るために
耐震基準を満たした住宅の改築や、新築への建て替えなどはもちろん
皆さんの資産と生命を守るためにもコミュニティ形成と住まいの耐震補強など考えてみてください。
-
コメントの入力は終了しました。
©2023 株式会社リーフクリエーション All Rights Reserved.