― 金利上昇とコスト高騰の時代、阪神間は「選別の市場」へ ―
2026年の不動産市場は、全国的に「金利上昇」と「建築コスト高騰」が最大のテーマです。阪神間(神戸・芦屋・西宮・尼崎)は関西圏で最も需要が強いエリアですが、金融環境の変化により、物件の選別がより厳しくなりつつあります。
■ 1. 金利上昇が市場の最大リスク
健美家調査では、「金利は上がった」86.1%(p.14)
ニッセイ基礎研究所でも、
リスク要因1位「国内金利」73%(図表-7)
金利上昇は、返済負担・融資期間・自己資金比率に直接影響します。
【図表1:投資家が感じる金利環境】
金利は上がった ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 86.1%変わらない ■■■ 10.4%
下がった ■ 3.5%
■ 2. 投資家の心理は「良好だが慎重」
ニッセイ基礎研究所の景況感は以下の通り。【図表2:現在の景況感(2026年)】
良い・やや良い ■■■■■■■■■■■■■■■■ 79%普通 ■■■■ 16%
悪い ■ 5%
【図表3:6ヶ月後の見通し】
良くなる ■■■ 20%変わらない ■■■■■■■■■■■■■ 67%
悪くなる ■■ 13%
→ 市場は強いが、投資家は慎重姿勢。
■ 3. 投資セクターは「オフィス」「賃貸マンション」が人気
ニッセイ基礎研究所によると、期待されるセクターは以下の通り。【図表4:期待される投資セクター】
オフィスビル ■■■■■■■■■■■■ 59%賃貸マンション ■■■■■■■■■■■ 52%
データセンター ■■■■■■■■■■ 51%
ホテル ■■■■■■■■■■ 50%
研究開発施設 ■■■ 16%
ヘルスケア ■■ 10%
物流施設 ■ 7%
郊外SC・アウトレット 0%
■ 4. 阪神間の住宅市場:価格は高止まり
国交省の公示地価(2025)では、阪神間の住宅地は 0〜2%の緩やかな上昇。【図表5:阪神間の公示地価(住宅地)】
西宮北口・夙川・芦屋川 ↑ 1〜3%三宮周辺(商業地) ↑ 3〜5%
尼崎(JR沿線) ↑ 1〜2%
六甲山系の坂エリア → 0%(横ばい)
郊外・駅距離あり ↓ -1%(微減)
■ 5. 阪神間の投資用市場:中古シフトが鮮明
健美家調査では、「中古木造アパート」33.5%で最多(p.15)
【図表6:阪神間の利回り相場】
神戸市兵庫区・長田区 ■■■■■■■ 7〜9%尼崎市 ■■■■■ 6〜8%
西宮・芦屋 ■■■ 4〜6%
金利上昇により、利回りの低いエリアは投資対象から外れやすい状況です。
■ 6. 東洋経済オンラインの指摘
記事では、2026年の不動産市場について以下の分析が示されています。【図表7:東洋経済の分析ポイント】
金利上昇 → 実需の買い控え建築費高騰 → 新築供給の抑制
中古市場 → 良質物件だけが売れる
投資市場 → 高利回り物件への選別
■ 7. 2026年の阪神間市況まとめ
【図表8:2026年の市場キーワード】
① 選別の市場② 二極化(買える人/買えない人)
③ 金利上昇
④ 中古シフト
⑤ 価格は高止まり